「昆布尚子の 衣装計画」
長年にわたり服作りに携わってきたからこそ伝えたい。 ソーイング作家の昆布尚子さんが「衣」の生活について作品と言葉で語る連載です。
半そでのブラウス
立ちえりの片側を開けて、アシンメトリー(非対称)なデザインを楽しむブラウスです。素材には夏にさらっと着られる綿の刺しゅう地を選びました。ほかにもサッカー地、リップル地など、洗濯してすぐに乾く素材もおすすめ。暑い夏を涼しく過ごせます。
モデルも昆布さんです。
前側のえりを 斜めに倒してアシンメトリーな着こなしを選んでみました。
えりを立てて着用。シンプルですっきりとした印象に。
後ろ身ごろはお尻が隠れる長さ。横から見ると身ごろの長さの違いがおしゃれ。
同じブラウスをやや光沢のあるコットン地で作りました。上品な雰囲気に。
Tシャツの丸首ではなく、首元に何かニュアンスがほしい
年齢とともに丸首のTシャツが似合わなくなってきて、首元にデザインのあるものを好むようになりました。
今回のブラウスは、タートルネックのようなえりの片側を開けて、ボタンとループをつけました。えりを斜めに折ったり、そのまま立てたりと、着方を楽しめます。
Tシャツは体のラインがわかるものが多いですが、このブラウスは身幅にゆとりを持たせておなか回りをカバー。半そでなので二の腕も気になりません。後ろ身ごろは長くして、お尻をすっぽり隠せるようにしました(風が吹きませんように)。
これで、どこから見られても大丈夫です!
材料と用具
材料
❶表布 木綿刺しゅう布…110㎝幅
M・L200㎝/LL210㎝
❷ボタン…直径1.3㎝ 1個
❸ポリエステルミシン糸60番 布地の色めに近いもの
用具
型紙用紙、定規、鉛筆、布用印つけペン、手芸用両面複写紙、ルレット、はさみ、待ち針、手縫い針、アイロン、アイロン台、ミシンなど
誌面イメージ
作り方はぜひ『すてきにハンドメイド』8月号でご覧ください。
ソーイング作家、手芸家。昔の着物地や海外のビンテージ布などを使い、自由な発想で服やバッグを製作している。モダンでおしゃれなデザインと、作りやすさ、仕立ての美しさを追求した作品に定評がある。著書に、『布好き かご好き バッグが好き』(文化出版局)、共著『着物リメイクで大人のおしゃれ服』(世界文化社)など。
撮影/津久井珠美(人物)、ローラン麻奈(作品) スタイリング/池水陽子(作品) ヘア&メイク/晴 千尋 撮影協力/ Yggd 編集協力/森田啓代
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