創刊10周年を迎えた「100分de名著ブックス」シリーズは、累計50万部を突破しました。「さらに多くの方に名著の魅力に触れてほしい!」との思いから、毎週月曜日、既刊の名著読み解きを1章まるごと公開します! 今回の名著は孔子の「論語」。「100分de名著ブックス 孔子『論語』」の「はじめに」と「第1章」より、佐久 協先生による読み解きをご紹介します(第3回/全7回)

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第1章 人生で一番大切なこと (その2) まっすぐに生きよ!  さて、われわれは現代のこういう世の中で、いろんな仕事を持ったり、学校に通ったり、また、家庭を持ったりして生きているわけですが、日々の暮らしの中で、「心がけを正しく持とう」とか、「間違ったことがあったら声をあげよう」とか、そんな堅いことはあまり考えていないでしょう。
 
 むしろ、だいたいの人の頭の中にあるのは、「波風立てないようにしよう」とか、「自分だけ正しいことをしても、何も変わらない」とか、「まともにやってると損しちゃう」とかでしょう。
 
 もちろん、孔子の場合は、そういうのはアウト。なんせ、正論の人なんです。
  
 有名な言葉に、こういうのがあります。
 あるいは、こういうのもあります。  いや、ゴメンなさい、と言いたくなるでしょう。

 また、こういうのもあります。
 たしかに、あまり意地汚いことばかりやっていると、最後にはいいことにはならんもんです。信頼を失うだろうし、敵だらけになるのがオチでしょう。
 
 こういう言葉もあります。
 人間は口ベタでもいい。誠実なのがいちばんだ、というのが、孔子の考えです。
 
 こんな諫(いさ)めもしています。
 かつて、モラルに反するマネーゲームで大顰蹙(ひんしゅく)を買った投資家がいましたが、まさに、おっしゃるとおりです。 第2回はこちら
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■『NHK「100分de名著」ブックス 孔子「論語」』(佐久 協 著)より抜粋
■脚注、図版、写真は権利などの関係上、記事から割愛しております。詳しくは書籍をご覧ください。
佐久 協(さく・やすし)
文筆業。1944年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、同大学院で中国文学・国文学を専攻。大学院修了後、慶應義塾高校で教職に就き、国語、漢文、中国語などを教える。同校生徒のアンケートでもっとも人気のある授業をする先生として親しまれてきた。2004年に教職を退き、現在は思想、哲学、漢籍、日本語など幅広いテーマで執筆活動、講演活動を行う。主な著書に『高校生が感動した「論語」』(祥伝社新書)、『世界一やさしい「論語」の授業』(ベスト新書)、監修に『論語が教える人生の知恵』(PHP研究所)、『論語を楽しんで生かす本』(主婦と生活社)などがある。
※著者略歴は全て刊行当時の情報です。
大人の学び直しにおすすめ! NHK「100分de名著」ブックス&「学びのきほん」シリーズの紹介はこちら *『論語』の章句について、書き下し文は現代仮名遣いで表記し、金谷治訳注『論語』(岩波文庫)をもとに一部改変、編集部で適宜ふりがなをふりました。さらに佐久流解釈による現代語訳を並記し、原文は一部旧漢字を残して付しました。

*本書は、「NHK100分de名著」において、2011年5月に放送された「孔子 論語」のテキストを底本として一部加筆・修正し、新たに第4回放送の対談と読書案内、年譜などを収載したものです。
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