手書きに自信がない人必見! 人気書道家による“美文字テク”を大公開

新生活がスタートすると、「書く」場面に出くわすことも多いですよね。手書き文字に自信のない人には悩みのタネ。そこで、書道家・大江静芳さんの『NHKまる得マガジンMOOK 8大ルールでたちまち上達! 美文字練習帳』から、文章の印象までガラリと見違えること間違いなしの「美文字テクニック」を紹介します。

もっと知りたい美文字テク①

文字の中の「空間」をそろえよう

文字を書くときは、線と線の間の「空間」にも気を配ることが大切。文字の中の「隣接する空間」が同じぐらいの大きさになるように書くのです。それだけで、雑然とした印象の文字が美しく整います。

【大江先生からのアドバイス】
文字のどこに「空間」があるか、思い浮かべながら書くと、大きさをそろえやすくなりますよ。

もっと知りたい美文字テク②

「打ち込み」をつくろう

 書道では、縦線と左払いと、「北」の3画目のように左下から右上に持ち上げるはらいの書き始め(起筆)に、筆を斜め45°に置いて点を打ち込みます。起筆を強調する「打ち込み」という技法です。ペンで書くときも、この打ち込みをつくると、美しくりりしい文字になるので、ぜひ試してみてください。

【大江先生からのアドバイス】
打ち込みは右払いにはつかないので、ご注意ください!

もっと知りたい美文字テク③

「左小右大」に書こう

 へんとつくりは、横幅だけでなく、「高さ」のバランスも大切です。原則として、「左(へん)を小さく、右(つくり)を大きく」書きます。書の世界では、これを「左小右大さしょううだい」と言います。例外はあるものの、おおむね左小右大に書けば、バランスが良くのびやかな文字になります。

【大江先生からのアドバイス】
文字の入るスペースをイメージしてから書き始めると、うまく左小右大に書けますよ。

大江静芳(おおえ・せいほう)

書道家。大東文化大学書道学科卒業。9歳から書道を始め、小林勧掌かんしょうに師事。中学校の国語講師を経て、書道教室を開塾。2020年、書道やペン字のレッスン動画の配信をスタート。

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◆『NHKまる得マガジンMOOK 8大ルールでたちまち上達! 美文字練習帳』より抜粋
◆トップ写真 ©Shutterstock(テキストには掲載していません)
◆人物写真 栗林成城

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