
牛乳パックを再利用して、エコな壁面菜園に挑戦してみませんか? 園芸家の深町貴子さんが、野菜の選び方や作り方について教えてくれました。

どんな野菜を育てる?
収穫までの期間が短く、壁面でも無理なく育てられるベビーリーフやハーブ類などを育ててみましょう。栽培のスタートは、タネからと苗からの2通り。苗からのほうが収穫が早く始められる分、難易度は低めです。
●タネから育てる
初心者はラディッシュやホウレンソウなど、サイズが大きめのタネがまきやすく、おすすめ。慣れてきたら、タネが小さめのコマツナやルッコラ、リーフレタスなどにもチャレンジしてみましょう。
●苗から育てる
フレッシュなままサラダで食べられるリーフレタスやサラダケールなどの葉もの野菜は、葉色や形状もさまざまなので複数の品種を育てるのも◎。ハーブ類を加えれば、育てる楽しみがグンと広がります。
用意するもの
・牛乳パック(容量1リットル、好みの個数)
・タネ、苗
・穴をあける道具(目打ちなど)
・元肥(もとごえ)入り野菜用培養土
・土入れ
・S字フック
・メッシュパネル(今回は60cm×30cmのワイヤー製のものを使用)
・メッシュパネルバスケット(今回は幅25cm×奥行き10cm程度のものを使用)
・塗料(耐水性の水性塗料、アクリル絵の具など)など
タネから育てる場合……土の表面積が広い横型のプランターを作り、1列ですじ状にタネをまきます。
苗から育てる場合……園芸店などで売っている直径9cmのポット苗がちょうど入る大きさの縦型プランターを作ります。
設置方法は?
ここでは、屋外フェンスにメッシュパネルを吊るして取りつけ。横型のリサイクルプランターは、メッシュパネルバスケットを設置し、そこに置きます。縦型プランターは、S字フック(麻ひも、結束バンドなどでもOK)を使ってパネルに吊ります。


横型のプランターで、タネから育てたラディッシュ
テキスト立ち読み
◆NHK出版 みんなの趣味の園芸 より転載
◆写真撮影:渡辺七奈、神林徳寛、成清徹也、藤田浩司、丸山茂、深町貴子
