アジサイは水が大好きです。花や葉がくたっとするような水切れを繰り返すと、株が弱ります。ただし、水をやりすぎても根が傷むので、土を触って確認することをおすすめします。
●乾き具合をチェック……土の表面を手で触る。軽く湿り気があって、手に土がつかないくらいの乾き具合が水やりのベストタイミング。
●たっぷり水をやる……口を外したジョウロで、株のまわりにまんべんなく水を回しかける。底から水が流れ出るまで、たっぷりやるのがコツ。
7月ごろに花の色があせてきたら、新しく伸びた枝(緑色の枝)の半分を目安に花ごと切り取りましょう。アジサイは花後、今年伸びた枝に翌年の花芽ができます。花を楽しんだあとに切り戻すことで、コンパクトな姿を保ちます。
大きなアジサイの花を咲かせるためには肥料が必要です。⻑くゆっくり効く肥料なら、来年花が咲くまで3回施すだけで十分。ベストタイミングで施すことが大切です。来年も咲かせるコツは、花が終わったあとにこの③のお手入れを続けるだけ。ただし、アジサイは気まぐれなので、もし来年咲かなくても心配いりません。枯らさずにお手入れを続ければ、その次の年はきっと咲きます。
ラッピングをつけたままにすると、下のほうの葉が蒸れて病気になったり、水やりがしにくかったりします。⻑く楽しむためには、もらったらすぐに外します。
■『趣味の園芸』2022年6月号「ゼロから始めるアジサイ栽培 もらった鉢植え、来年も咲かせよう」より
アジサイは、枝の上部の芽が花芽になり、翌春、その芽から伸びた枝の先に花が咲きます。放任すると毎年古い枝に新しい枝が積み上がり、庭植えでは大きくなりすぎて困ることがあります。「芽かき」は、花が咲いている枝の上部の芽を取り除くことで、花芽ができる位置を下げる作業です。花芽から伸びる枝の⻑さは品種ごとに毎年ほぼ同じなので、花芽の位置を下げれば、樹高自体も低く抑えられます(芽かきの作業適期:5月下旬〜7月上旬)。
芽をかいた枝の上部からは、新しい枝は伸びません。枝の下部に芽を残すことで翌年の樹高を抑えるとともに、毎年7月上旬に切り取っていた花も、冬まで枝につけたままにできます。
初夏だけでなく、夏以降も味わい深い花色の変化を、庭の景観として冬まで楽しむことができます。また、冬まで花をつけたままコンパクトな樹形も維持できます。
■『趣味の園芸』2022年6月号「新提案! アジサイを2倍楽しむ」より
少なめの水に生けたまま、徐々に乾かす方法。少しずつ水あげが減ることで、ナチュラルなドライフラワーが完成するうえ、色がきれいに残りやすいのもポイントです。「水替えの必要はないけれど、水の減り具合はチェックして」(吉谷さん)。
<方法>
コップなどの容器にアジサイを入れ、茎の⻑さの3分の1の水を注ぐ。直射日光の当たらない風通しのよい場所に置き、水が蒸発してなくなるまで、様子を見ていく(2週間程度が目安)。花びらを触り、紙のように乾いてきたら、ドライが完成。うまく乾かず、しおれてきたときは、水量を最初と同じく3分の1まで足して、リトライしてください。
※「逆さに吊るす」は失敗しがち ドライフラワーは、切ってすぐ逆さに吊るして乾燥させる方法がおなじみ。でも、湿気の多い日本の環境には不向きで、乾燥が不十分なまま、シワシワになりがちです。
■『趣味の園芸』2022年6月号「センスよくまとまる簡単アレンジ 庭のアジサイを部屋に飾って」より