カジュアルだけどきちんと見えるすてきな服を、簡単にきれいに仕上げたい。 そんな人のために、香田あおいさんならではの合理的な作り方を、豊富なアイテムとともに解説。 初心者でも、きれいに効率的に洋服を作れる、知っておきたいコツがたくさん! 『香田あおいの 簡単に、きれいに仕上がる服』 『香田あおいの 簡単に、きれいに仕上がる服』よりご紹介! はじめに 長く洋服作りに携わってきて、いつも意識しているのは、着る人の年齢を問わず、心地よく着られる服を作りたい、ということです。自分で洋服を作れば、気に入った素材で、自分サイズの心地よい服を手に入れられます。
その楽しみをたくさんの方と共有したくて、この本では誰でも簡単に、けれどきれいに作れる、ということを大切にしています。「ここを丁寧に行うと、仕上がりがよくなります」「ここがこの服にとって大事な工程です」といった押さえるべきポイントを作品ごとに載せました。さらに日ごろ教室で口にするような、ちょっとしたコツも。
洋服のデザインは、パターンを展開しながらイメージして完成にたどり着きます。そのイメージどおりのシルエットに作るために、試作しては調整して出来たパターンを、さらに縫う工程を少なく、パーツもなるべく少なく、と工夫して作りやすさにもこだわりました。
1着作って気に入ってもらえたら、次は素材をかえて作ってみてください。丈をかえたり、ポケットをつけたり、アレンジも楽しめます。そうするうちにソーイング上手になって、心地よい服を身につけ、心地よい毎日を過ごしてもらえたら、こんなにうれしいことはありません。
目次 はじめに
きれいに効率的に作るための、ちょっとしたコツ
Lesson1 スカートとパンツ…ギャザースカート、パンツ、レギンスパンツ
Lesson2 ブラウスとワンピース…ドルマンスリーブのチュニック、後ろ切り替えのブラウス、ギャザーネックのブラウス、ジャンパースカート、ワンピース、セットアップ
Lesson3 ベスト、ジャケット、コート…ノーカラージャケット、ベスト、ジレ、ひとえのコート、ラグランスリーブのコート
作り始める前に…サイズの選び方、型紙の作り方、布の裁ち方など
ギャザースカート、レギンスパンツ ワンピース、セットアップ ジレ、ラグランスリーブのコート きれいに効率的に作るための、ちょっとしたコツ 布について アイテムや目的、好みによって、洋服作りの素材はいろいろかわってきます。でも選べるなら、私がおすすめするのはリネンです。
まず、天然繊維で肌あたりがよく、扱いやすいため。アイロンのかかりもよいです。これらはコットン素材にも共通しますが、リネンのよさは何といってもその風合い。シンプルなデザインの服をコットンで作ると、ものによっては部屋着のように見えてしまうことがあります。リネンなら、シンプルな服こそ、生地の持つ雰囲気で、すてきに見せてくれます。
水通しと地直し リネンに必要になるのが、水通しです。洗濯で縮むことがあるため、あらかじめ水に通して縮めておく作業ですが、30分間程度水に浸すだけでは、本来縮む分量の50%くらいしか縮まないように感じます。きっちり行いたい場合は、洗濯機で少量の洗剤も入れて洗ってしまうことをおすすめします。
地直しは、リネン以外の素材にも共通する、布目のゆがみを整える作業。出来上がってから服がゆがんでしまわないよう、洗ったり湿らせたりした生地にアイロンをかけます。リネンなら水通ししたあとで行うとよいでしょう。布のよこ糸を1本抜くと布目がわかりやすくなります。
三つ折りの折り順について 縫い代幅が3㎝で、布端から1㎝で一度折る三つ折りの場合、布端から1㎝を先に折ってアイロンをかけ、次に折り目から2㎝の位置を折ります。これは先に布端から3㎝の位置を折ると、次に1㎝で折るときに、先に折った線がアイロンで消えてしまい、もう一度アイロンをかける必要があるため。三つ折り幅が1~2㎝で狭い場合は特に、この折り順を意識しましょう。
 
待ち針の打ち方 待ち針は、縫いたいところを、クリップで留めるイメージで打ちましょう。だから待ち針の頭は布端側になります。ただし、三つ折りの場合は待ち針の頭が内側になります。縫う位置が内側(1回めに折った側)になるためです。
待ち針を打ったところは布が少しゆがむので、必要以上は打たないようにします。
アパレルメーカー勤務を経てフリーのデザイナーに。アパレルの縫製技術と独自のアイデアで、簡単で楽しいソーイングを日々提案している。京都でソーイング教室を主宰。著書に『10年先まで着られる服』(日本ヴォーグ社)、『服作りをサクサク楽しむためのソーイングテクニックをマスターして パターンアレンジで21のデザイン』(文化出版局)ほか多数。
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